吐き出したい。

管理人のなちゅきと申します。こちらのブログは私が日々思うこと、考えること、また批判や愚痴などの見苦しいものまで書いていくブログです。一般公開にしていますので、見たい人だけが見ることをおすすめします。

『それ』が意味するもの

私は寝ている間、よく夢を見ます。

今までも、たくさん、たくさん夢を見てきました。ただ学校での話だったり、友達や家族が出てくる夢だったり。

ただ、たまに、ごくたまに、その夢が終わった後目覚めてから不安になったり、夢自体の意味が全くわからないものも見てきました。

 

夢を見る睡眠というのはいわゆるレム睡眠という状態で、身体が寝ていて頭が起きている状態をいいます。無意識に頭が動いているので、普段では自分でも気づかないような深層心理が夢に表れることがあるようです。

 

小学校の低学年だった頃、母親とビルから落ちる夢を見ました。もう少しで地面にぶつかる、というところで目が覚めました。夢の中であんなに怖い思いをしていたにも関わらず冷や汗も出てなくて鼓動もいつも通りの速さでした。そして、急に、「もし本当にそうなったら」という思いが込み上げてきて、怖くなって、自然と涙が流れてきました。

 

中学生になってからすぐに、世界に父親が二人存在する夢を見ました。一人は普通に私と暮らしていて、もう一人の父は病気を患いながら別の離れた団地で暮らしています。私は二人の父親に会いながら生活していました。病気の父親の方を介抱するシーンもありました。この夢はどの場面で目が覚めたのか憶えていませんが、起きた後、何故か「父が死んでしまったらどうしよう」という不安な気持ちになったことは憶えています。

 

高校一年生の冬、学校の先生が黒板に「どんな教科でもすべての複雑な問題の答えは1」と書いて教えている夢を見ました。その夢の中の自分は、普段は絶対やらないのに教室の一番後ろの席で携帯をいじって、ニュースや新聞でよく聞く『怪我人は重傷』の「重傷」の意味を調べていました。この夢は本当に意味がわからなくて、起きて頭が冴えてきた後で「疲れてるのかな」と自分が心配になった記憶があります。

 

高校二年生の夏、拾った子猫が実は人間に変身できて、その人間の姿のまま自分の兄として一緒に暮らし始める夢を見ました。(現実の私に兄はいません)兄、もとい猫とは穏やかに過ごしていたのですが、ある日突然いなくなったので外へ探しに行ったら、もとの猫の姿で道路に傷だらけで横たわっていました。私は近くの獣医の所へ連れて行きましたが、生憎その日は休診日でした。そこで夢は終わって、起きてから急に悲しくなって、その場で泣き出してしまいました。

 

学生時代は、こんな感じでちょっと不思議な夢をたまに見ていました。それにしても夢というのは不思議なもので、夢を見ている間は夢の中の自分と同じように実体の自分の感情も動いているはずなのに、起きてみれば頬に涙が流れていることもなく、脈拍も正常で、大まかな話の流れは憶えていてもその中に出てきた人や物の姿や細かいシーンはほぼ思い出せないのです。やはり夢は無意識に頭が動くことで見ているのだなと改めて思いました。ただ、そんな無意識の中でも特に憶えているこれらの夢は、自分にとって何か大きな存在だったのかな、とも思っています。今まで見た他の夢は全くと言っていいほど思い出せません。紹介した夢たちは私の中に強い衝撃と跡を残して消えていきました。そして、それらの夢の内容を思い出す度に、「私の深層心理に何が眠っているのか」が気になって気になって仕方がないのです。母親や父親が出てきた夢はなんとなく家族を大事にしているという思いからなのかなと予想がつきますが、「どんな教科でもすべての複雑な問題の答えは1」だとか、実在しない兄に化ける猫だとかは全然予想がつきません。実在しない兄に化ける猫の話なんか、現実と違う所ばかりです。前述した通り私に兄はいないし、猫も飼っていません。犬は飼っていますが。逆にいえば、私の深層心理にはこのように現実とは食い違うような考えがあって自分でも知らない自分がいるということなのかもしれません。世間ではよく「夢は自分の欲求を表している」と言います。でも、私は母とビルから落ちることや病気持ちの父を抱えることなんて望んでいません。そういう意味で、世間や他の人とは少し意味のずれた、変わった夢を見ているのかなと思うのです。

 

私は他のみんなとは違った意味を持つ夢を見ていました。それを特別悪いとか嫌だとか思ったことはありません。(憧れのアイドルや俳優さんに夢の中で会ったと話す友人を見ると少し羨ましくなりますが。)むしろ、ただの欲求を映すものではなく、自分で気づかないことを気づかせてくれるような深いものであって、良かったと思っています。それだけ自分がいろんなことを考えていて、日々思うことがあるということを知ることが出来たからです。社会人になってから学生時代より深い眠りの割合が増えたのか紹介したような心に残る夢は見れていませんが、またいつか見れたら、その夢の持つ意味について考えてみたいと思います。